雨宿り

何かにちなんだりちなまなかったり。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

返歌

今、ハイデッガーの『言葉についての対話』が手許にある。 ハイデッガーと、ある日本人が存在と言葉についての対話を交わすという内容だ。 この本は、九鬼周造への言及から始まる。九鬼は、「いき」という感情を、ハイデッガーの哲学をヒントにして解釈した…

ドラクエの日

5月27日が「ドラクエの日」に認定されたらしい。 ドラクエを初めにやったのは小学3年の頃だったろうか。 ドラクエ5だったと思う。当初の俺は当然ビアンカを選んだが、イオナズンの魅力に負けて2周したと思う。 それまでやったことがあったポケモンと随分テイ…

メモ

私はこれまで人間について考えてきた。 人間とは何か、どうあるべきか、ということが私の課題の一つである。 まず『孫子』を読み、人間について、かくも普遍的で、鮮やかな記述ができるものかと膝を打った。 それからしばらくは中国古典と西洋哲学を少々嗜ん…

思考ノート2

早くもやめたくなっている節もなくはないが、私は教員を目指している。 それについて詳しいことを述べることはあえてしないが、教育の可能性について考えてみたい。 人間はおそらく、子供のころ育った環境によって、その後の生き方が定まってくるだろう。 親…

思考ノート

哲学について少しだけ、つまらないお話に付き合っていただけたら幸いです。 哲学にはいくつかの問題点があるように思います。 それをお話するにはまず、哲学とは何か、というところから始めなければなりません。 思うに、これに明確な解を与えられた人はいま…

人間と情緒と日本人とくだらなさと個人的趣向に関する身勝手な考察

私はくだらないものが好きである。 いつからか、落語が好きになって、「寿限無」「まんじゅうこわい」「ぞろぞろ」「粗忽長屋」「鼠穴」など、よく覚えてやってみたりしたものである。 「鼠穴」や「芝浜」などは人情噺と呼ばれ、心に訴えかけるような話だが…

情緒

感情は曖昧模糊としている。 感情に限らず、欲望、思考、その他精神的な事柄は言葉を拒む。 説明ができないわけではない。しかし、それでは明らかに不十分だ。 私たちは普段、便利な感情の言葉を使っている。 それらは言葉としての役割を十分に果たしている…

本が好きで読書が苦手なあなたへ

私の本はタイムカプセルです。 本にはいろいろな読み方があります。全集を読むもよし、別々の人やジャンルの本を同時に読むもよし。一字一句慎重に解釈をするもよし、リズミカルに読み進めるもよしです。 私はというと、一冊の本を初めから終わりまで読み切…

人付き合いと食事

新年度が始まると、「親睦を深める」等の名目で、初対面やほぼ初対面に近いような人と出かけたり、食事をしたりする機会が多くなる。 しかし、一度立ち止まって考えてみてほしい。その必要はあるのか、と。それは最適な方法か、と。誰かを傷つけてはいないか…

キスの日

今日はキスの日だそうである。 キスは不思議なものだ。 有体に言ってしまえばただの身体の接触に過ぎないのに、それが特別な意味を持つ。 肩が触れたくらいではどうということはないのに、どうしてだろう。 普段衣服で隠れている部分ならば、不思議なことは…