七夕と関係ない話
スマートフォンが抗うつ剤の代わりになるというのは、確かにその通りだろう。
インターネット上には無限のコンテンツが生み出され続けている。
一つのページに載っている情報をすべて集めても、人一人の情報処理能力を超える。
情報の氾濫の中に敢えて身をゆだねて、いわば現実逃避をしているのに近いか。
情報の派手さ、目新しさでいえば、近所を散歩したくらいでは到底スマホには勝てっこない。
しかし、我々の周囲に起こる出来事は、その都度予測不能で、一回性で、新鮮な出来事であることも確かだ。
科学的に予測可能な出来事であっても、観察者の思考、感情はオリジナルである。
情報のダイナミックさ、支離滅裂加減ではスマホの情報の方が数段上である。
媒体で考えると事態は逆である。即ち、自然界の現象は全身を持って受けることができるが、スマホの場合は主として目と耳くらいである。
インターネットの世界が我々に文字通り「触れる」こともなかろうし、匂いを放つこともなかろう。
スマホを通じた世界が一辺数センチの長方形と音で完結するのに対し、自然界のなんと大胆なことか。
スマホは便利だ。スマホで重要な情報を得たり、緊急のやり取りをしたりすることもあろう。
しかしスマホ利用は往々にして受動的になってしまうのが難点である。
主体的なスマホ利用を心掛けましょう。